イノシシ肉などを加工販売するビンゴ(神石高原町小畠、前田諭志社長)は6月をめどに、中古車販売業に参入する。夏の閑散期に人員を有効活用する狙い。4月をめどに、本社敷地内の一画に330平方㍍程度のガレージを新設。軽自動車から輸入車まで、客の要望に応じた車をオークションで入手して販売する。軽トラックなどの荷台に犬舎、ウインチと呼ばれるクレーン、イノシシを乗せる台を載せた猟師向けのオリジナル車両も扱う。「明朗会計な車屋」をうたい、仕入れ原価や整備、陸送費などの経費や利益を開示する。利益は6〜12%程度に設定。月10台の販売を目指す。中古車販売を手掛ける大阪の企業と提携し、ノウハウ提供を受ける。整備は福山市内の提携工場に委託する。同社は大阪で飲食店を営む代表が2017年に設立。本社と福山市の2拠点で有害鳥獣を食肉やペットフードに加工・販売する。23年度の処理実績は1500〜1600頭を見込み、全国最多規模。飲食店を中心にジビエ需要が旺盛で、販路開拓に悩む県内外の鳥獣処理施設から肉の買い取りを検討する。増収基調で23年7月期は5000万円を計上。25年に2億円を目指す。

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