広島銀行は広島県、広島市と連携した地域の脱炭素の取り組みを促す「カーボンオフセット型私募債」の取り扱いを始めた。私募債発行額の0.2%以内で、同行がカーボンクレジットを購入し、県が所管する芸術・文化施設や市が所管する平和関連施設などで排出された温室効果ガスのオフセット(埋め合わせ)を行う。発行額は5000万円以上、信用保証協会保証付きは3000万円以上5億6000万円以下で、共に1000万円単位。期間は2〜5年、満期一括償還か定時償還で、同行所定の固定金利、手数料、保証料を適用する。2023年3月に協定締結した「MEJARサステナビリティソリューション連携」を基に取り扱いを始めた。法面工事業の藤田工業(南区向洋新町4-3-6、藤田慎也社長)が1月31日に発行した第1回無担保社債5000万円(カーボンオフセット型、期間5年)、総合リサイクル業の岡田商事(安芸高田市八千代町下根3251-1、小野寺誠志社長)が同日発行した第1回無担保社債5000万円(同型、期間5年)、残土処分業・一般貨物自動車運送業の広剛産業(安芸区矢野西7-17-34、久保英幸社長)が同日発行した第8回無担保社債5000万円(同型、期間5年)を受託した。3社は調達金を運転資金に充てる。