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県立広島大学保健福祉学部の長谷川正哉教授は「知覚入力型インソール(=PSI、略称・触覚型インソール)」を開発し、4月4日に「(合同)ASI」を設立した。同大学が承認する大学発ベンチャー第1号となった。広島テックプラングランプリ(広島銀行など主催)でフォーカスシステムズ賞を受賞。セミナー開催による指導員育成、メーカーと連携したOEMなどの事業を本格化させる。
2012年に試作品1号を製作し、臨床研究などを行ってきた。24年に特許を取得し、「知覚入力型インソール」で商標登録した。①突起で足底を刺激、②感じた部位に荷重するように動作指導、③主体的に体重をかける練習を行い、言語だけでなく触覚で動作指導しながらパフォーマンス向上を図る。転倒予防、膝痛対策などの目的や対象者の足部形状などによりカスタマイズできる。これまで国の科学研究費助成事業にも採択され、総合病院回生病院(香川)で変形膝関節症、動きのコツ研究所リハビリセンター(兵庫県)では脳卒中患者の歩行訓練で実証試験を実施。他に理学療法士らと連携し、パーキンソン病患者のリハビリ実証やプロアスリートのトレーニングでの実証テストも行っている。PSIの体験・指導学習のセミナーはインソールを製造するみうら義肢製作所(三次市)と連携して開き、研修で得られる指導員資格者向けにPSIを受注生産する。昨年10月に始め、理学療法士、義肢装具士など計約50人が参加。今後、高知、愛媛、福岡、大阪、東京などでも予定し、介護施設など法人との契約も見込む。OEMはPSIのコンセプトを反映した靴下を山忠(新潟)、靴をアオイロファブリック(愛知)と共同開発中。転倒防止、膝痛対策、歩行姿勢修正、ダイエット、疲労軽減などでの利用を想定している。ASIは長谷川教授が代表社員を兼務し、県立広島大三原キャンパス内に設置。ライセンス発行・管理、臨床相談、研究相談、最新の活用事例紹介なども新会社で行う予定。企業の出資によるNPO法人、株式会社の設立も検討している。
担当記者:大谷
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