水産業のファームスズキ(大崎上島町東野垂水、鈴木隆社長)は県内で初めて、環境や社会に配慮し養殖された水産物だと証明する国際認証「ASC」(水産養殖管理協議会)をカキの分野で3月20日に取得した。同社は塩田跡池の10㌶に海水を引き込み、広くて底の浅いカゴの中で密集させずにエサを行き渡らせるなど、健康に生育させる方法を採用している。化学薬品を一切使わず、周囲の山からの湧き水による栄養素や植物性プランクトンなど自然環境を最大限に活用。これら生態系や水資源などの保全を重視した有機的な養殖方法によって、安全・安心な水産物を提供していると判断された。特に1〜3月はグリーンオイスターと呼ばれるほど身が緑色になり、甘さやまろやかさが際立つという。販売時にASCのラベルを貼付でき、環境配慮意識が高まる消費者へ輸出を含めて訴求していく。

担当記者:吉田

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事