マツダ(毛籠勝弘社長)は4月1日、宇品工場内のマツダミュージアムを部分改修し約3カ月ぶりに一般公開した。音響や映像を駆使し、より臨場感を味わってもらう狙い。1991年のル・マン24時間レースで日本初の総合優勝を飾った車両、787Bの展示コーナーでは、実際のエンジン音を立体音響機器によって忠実に再現。最新コンセプトカー「アイコニックSP」を置くゾーンは、壁面に映像を流してマツダが大切にする価値観やキーワードなどを伝える=写真=。他にバイオ燃料を使うモータースポーツ車や独自技術、デザイン思想を紹介するコーナーも。改修を担当した総務部の周藤綾香さんは「マツダの歴史と描く未来について、小学生など地域の方々、取引企業、観光客といった幅広い層に知ってもらいたい」と話す。94年の開館から191万人超が訪れており、節目の200万人達成を見据える。
担当記者:近藤