日の丸産業
環境を改善してくれる素材、炭の可能性にとことん向き合ってきた、日の丸産業会長の河尻義孝さんが4月4日亡くなった。85歳。11年前に肝臓がんが見つかり、それでも新商品の開発意欲は衰えなかったという。
木炭や環境改善製品を製造販売する日の丸カーボテクノとの合同葬が4月9日にあった。約250人が参列し、その穏やかな人柄をしのんだ。長男の毅社長は、
「本人は120歳まで生きると断言。がんが見つかってからは好きな酒もやめ、健康に留意していた。しかし昨年冬ごろから寝込み、最期は安らかに旅立った。社業を発展させ、あらゆる場面で私の背中を押しくれた。勇気を教えてくれた父に少しでも報いたい」
炭に夢中だった。消臭や抗菌など多機能の湿気対策シートや洗濯ボールなどの一般消費材のほか、住み心地を快適にする建築資材、水質や土壌の改良剤など、あったらいいと思える機能性製品を次々世に送り出した。
こうした炭製品が活躍し、環境改善に役立つことを願った会長の
遺志を引き継いでいく決意をにじませた。
1927年に義孝さんの父、定義さんが創業。マッチ1本で着火できる〝日の丸練炭〟
が全国に名をはせた。 だが、1950~60年代に入り石炭から石油へ代わるエネルギー革命に直面。長男の清さんがLPガス事業を軌道に乗せる。燃料、環境に寄せる親子3人の思いが経営をつないできた。