広島もとまち水族館 / 佐藤 文宏 館長

基町クレド・パセーラ7階に開館し、4月末で半年を迎える水族館。来場者数は非公表だが、3月末までの目標を達成。魚介類に加え、哺乳、鳥、両生類などを映像や光、香りといった演出とともに展示する。
「コンセプトは生命の舞台。原爆ドームにほど近い基町での展示は思い入れがある。館内を8テーマに区画。森と海の間の部屋は、静寂を主題に真っ白に装飾し、命の循環を表現した。最後の水槽は1~14の文字盤がある時計型。14分に1種の生物が絶滅する現状を伝え、生態系の中の人間の在り方を問うている」
1964年12月4日生まれ、愛知県出身。88年に東海大学海洋学部卒業後、名古屋鉄道に入社し、南知多ビーチランドでイルカの飼育員を務めたほか、珊瑚礁などを調査する現・黒島研究所(沖縄)にも派遣された。2008~12年に野外民族博物館リトルワールド、20~24年に博物館明治村で所長を歴任し、多くの企画展を催してきた。
「他施設の資料借用や企画展を容易にするため、将来的な文化庁の登録博物館を視野に、調査研究にも注力していく。水槽の重さなど設備の制約はあるが、立地の良さを生かし、水族館に関心の薄い層でも楽しめるような学びにあふれる場にしたい」