介護用衣料を製造する、こうのふく(安芸区瀬野、中藤友栄代表)は体の状態や体型、年齢、性別に関わらず誰もが着やすいインクルーシブデザインのブランド「キルキセキ」を2月21日に発売した。従来品の介護服は綿100%のダブルガーゼ(播州織)の着心地の良さと着脱しやすさ、カスタム対応などでリピート購入が多く、介護する人からも着てみたいとの声があった。この生地の風合いを生かしながら外出着にも使える張りのある生地を開発。室内外で使えて幅広い層が着られるデザインで、長袖シャツ(M・L)各4色とサルエルパンツ(フリーサイズ)各2色、パンツは本藍染めタイプも用意した。着る人の認知・運動機能や生活変化に合わせて留め具をファスナーやマグネットに変更したり、肩下から袖までを開閉式にするなどのカスタムオーダーにも2週間程度で対応する。3月末までクラウドファンディングで先行販売し、同社ECサイトのほか百貨店、セレクトショップなど販売チャネルを広げる。
担当記者:斎藤