その他 2026.04.03

スタートアップの息吹 第19回

株式会社おてつたび/ 永岡 里菜 CEO

最先端の技術やサービスで広島のこれからを描くスタートアップ企業を紹介

誰かにとっての特別な地域つくる

事業内容について教えてください。

 「日本各地の地域が〝少しでも多く〟次世代に残る未来を作る」をコンセプトに、国内のどんな地域でも即採用ができる人材マッチングプラットフォーム「おてつたび」を開発運営しています。 旅をフックに、地域外から助っ人を呼ぶことができます。「働く(お手伝いする)」という役割を持って地域に入り込むことで、その地域を自分ごと化し、ファン(関係人口)になって帰っていただく。そんな循環を生み出したいと考え、サービスを立ち上げました。

創業のきっかけは。

 自分自身が三重県の尾鷲市という人口1万6000人、高齢化率45%で2人に1人が高齢者の地域出身なのが大きいです。尾鷲もほかの地域同様にいろいろな課題を抱えており、消滅可能性都市に挙げられています。「将来もしかしたら尾鷲がなくなってしまうかもしれない…でも、本当にそれが未来の日本にとってベストなのか」と自問自答したことが起業のきっかけでした。

 起業を決意して最初に行ったことは、当時住んでいた東京の賃貸住宅を解約し、半年間、夜行バスを使って全国各地を巡ることでした。その中で、地域には深刻な「人手不足」があることを実感。同時に都市部に住む100人以上にヒアリングし、地域へ行く際に二つのハードルがあることに気づきました。一つは「金銭的ハードル」です。交通費が高く、著名な観光名所がない地方への移動は価格競争が起きにくいため旅費が高騰しがちです。もう一つは「心理的ハードル」で、情報が少なく外から地域の魅力が見えにくいため現地でどう楽しんでいいか分からず、行く動機をつくりにくいという点です。

 そこで、日本各地に「お手伝い」という新しい旅の目的地を生むことで人が訪れるきっかけを与え、地域の人手不足を解消。同時にアルバイト代を旅費に充てられ、地域の方と仕事を通じて深く関わることで自然と魅力も知れると考えました。人手不足をポジティブな出会いのチャンスに変え、地域事業者も参加者も喜ぶ仕組みができると確信し、創業しました。

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PROFILE
永岡 里菜 CEO

永岡 里菜 CEO 1990年生まれ。三重県尾鷲市出身。千葉大学卒業後、PR・プロモーションイベント企画制作会社で勤務し、農林水産省との和食推進事業の立ち上げを経て、独立。自分の出身地のような一見何もなさそうに見えてしまう地域に人が来る仕組みをつくりたいと2018年7月に創業。

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