地域経済 2026.03.27

廃棄物処理のタイヨー 飲料容器処理の新ライン導入 自動選別などで省人・効率化図る

 廃棄物の収集運搬や中間処理を手掛けるタイヨー(安芸区船越南、加藤勇樹社長)は3月、飲料容器を処理する新たなライン設備を導入した。総工費は1億7000万円超。ごみ袋の破断・除去のほか、缶や瓶、ペットボトルなどを分別する作業の一部を自動化する。人員減だけでなくリサイクル品質の向上、労働環境の改善など多様な効果を見込む。

 処理工程では、まず新設した破袋機と除袋機で中身だけをラインに流す。混在する容器のうち、瓶は色ごとに分けて取り除く必要があるが、これは従来通り人の手で行う。次に異物選別器「フライトスクリーン」で割れた瓶の破片や紙くず、たばこの吸い殻などを除去。その後、ペットボトルは県内でも導入事例が少ない装置「ペトリス」で自動選別し、機械による穴開けと圧縮、梱包(こんぽう)に移る。最新機器を採り入れたことで高密度化でき、運搬効率も向上するという。

残った缶は、アルミとスチールを分けて圧縮できる「リサイクル4」で処理。これらの新機材の導入により、必要な人員を従来ライン=画像右、左側=の8人から5~6人程度(オペレーター込み)に減らせると見込む。処理能力は同等で、1時間当たり20~25立方㍍。

 加藤社長は「既存設備の老朽化を受けて3~4年前から検討を進め、全国の同業10カ所程度を視察した。社員の負担軽減にも期待。従来はごみに直接触れる作業が多かったが、今後は目視確認など検品が中心になる。品質を高めれば再利用率も上がるため、採算面にも期待ができる」と話す。導入に当たり、中小企業省力化投資補助金5000万円の採択を受けた。また、これとは別に3月末、工場内のごみなどを掃除するロボットも購入(約250万円)。省人化や効率化につながる投資を進めている。

 同社の2025年3月期売上高は約13億円。今年2月11日付で元山琢然・前社長が会長に就き、常務執行役員として新人事制度や企業内保育園の導入などを共に進めてきた加藤社長が昇格した。

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