中国経済産業局がまとめた2024年の経済動向は、商業6業態の合計販売額が前年比1・3%増の2兆6083億円と4年連続で前年比プラスとなり、統計のある08年以降の最高額を更新した。実国慎一局長は「消費者物価指数は22年から2%台が続き、昨年12月は3%台だった。この物価上昇に対し、販売額の伸び幅は23年度の2・3%より縮小している。物価上昇の消費者マインドへの影響が大きく出たようだ」と分析している。販売額前年比プラスは3業態で、ドラッグストアが5・8%増の4680億円、スーパーが2・6%増の8140億円、コンビニエンスストアが0・6%増の6701億円。前年比マイナスはホームセンターが0・4%減の2186億円、家電大型店が0・9%減の2398億円、百貨店が6・4%減の1978億円。鉱工業生産指数は前年比2・2ポイント(P)減の104・4(2020年=100)で2年連続マイナスだった。出荷が3・3P減の101・2、在庫が0・4P減の102・2。生産増加は3業種で、汎用・業務用機械工業、木材・木製品工業、パルプ・紙・紙加工品工業。生産減少は18業種で、認証不正問題が起きた自動車の7・7P減のほか、窯業・土石製品工業、電子部品・デバイス工業など。

担当記者:斎藤

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