仏壇仏具製造販売の蓮池うるし工芸(東広島市西条町、蓮池稔社長)は2月8日、第26回全国伝統的工芸品仏壇仏具展の伝統意匠部門で4大会連続となる最高位の「経済産業大臣賞」を受け、全国唯一の連続受賞の記録を更新した。入賞仏壇26点から選ばれた受賞作は、漆の材料や塗りの技術にこだわった広島仏壇「16号総開 欅(けやき)玉杢(たまもく)造」(高さ148・5×横71・2×奥行き62・5㌢)。国宝「玉虫厨子」をイメージし、装飾に玉虫の羽を使った。色味の異なる7種類の漆を約3カ月ごとに5年かけて塗り重ねる堆漆や加工した銀線を木材に打ち込み模様を付ける象嵌(ぞうがん)などの技術を使い、格調高く仕上げた。玉状の木目が特徴の最高級ケヤキの玉杢を仏壇扉部に使い、外面は木材本来の色と文様を際立たせる漆加工、内面は木目が金ぱく表面に浮き出る加工を施した。同展は経済産業大臣指定伝統的工芸品の仏壇仏具産地の組合を対象に、業界団体などが主催。

担当記者:額田

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