広島の喫茶店の先駆けとして、1965年に「カフェ風車」を広島駅ビルに開店。現在は風車アクアセンター街店とそば屋の2店を手掛け、2025年で創業60年を迎える。「外食元年と呼ばれる1970年以前の開業で、当時は駅ビルに展示した食品サンプルのインパクトが大きかったよう。そして今は、初めてパフェを食べる方にはワクワク感を、年配の方には懐かしさを感じていただける場所になりました。外食はとくに景気に左右されやすく、近年では中食の拡大やコロナ禍での行動制限などが影響。ほかにも人材不足や原材料の高騰など、業界が抱える課題は多い。そんな中でも60年続けてこられ、今では親子3世代にわたって愛されています」「感謝・還暦・あめあられ」をテーマに周年企画を実施。学生向けのワンコインパフェメニューや、夏休みに合わせて、パフェを食べながら自由研究を楽しんでもらう企画などを親子向けに予定。店でのアンケートやSNSなどで外食エピソードも募る。「今後の喫茶店の役割は飲食だけでなく、高齢者のサロンのような交流の場に加えて、地域の子どもを見守る役割も求められると思う。公園の隣に風車があるというのが私の夢です」
担当記者:沖野