地域経済 2026.03.16

射出成形部品製造の府中プラ 全国大手の旭化成と連携 トポロジー最適化で構造設計支援

 射出成形部品製造の府中プラ(府中市、関真一社長)は大手化学メーカーの旭化成と連携し、トポロジー最適化(与えられた設計空間に対し最も効率的な材料配置を数学的解析から求める設計手法)を活用した射出成形部品の構造設計支援サービスを始めた。

 部品の点数削減や、軽量化と高剛性の両立、開発期間短縮といった要求が産業機器分野で高まる中、経験則に依存してきたリブ(補強部分)配置や肉厚分布などを計算解析で合理的に導くトポロジー最適化が注目されている。一方で解析結果の形状は複雑になりやすく、そのままでは射出成形や金型製作の観点から量産に適用しづらい場合も多い。

 このため、旭化成の解析で導かれた理想的な形状を基に、同社が射出成形の量産要件を踏まえた構造検討を行い、形状を再構築する。射出成形メーカーとして培ってきた量産技術の実務知見を生かす。CAE(コンピューター支援設計)も用いる。設計では抜き勾配(金型から製品を取り出しやすくする傾斜)やパーティングライン(金型の合わせ目)、ゲート位置のほか、充てんの挙動や収縮によるへこみ、反り、寸法安定性などを考慮する。さらに、ガラス繊維強化樹脂などが方向によって性質が異なる特性を踏まえ、最適化で示された荷重伝達や応力の流れ、剛性確保の意図を読み解き、量産でも安定する形状へ落とし込む。設計の初期段階で最適化を行うことで、後戻りを減らしながら性能と軽量化を両立するための方向性を早期に固められるメリットが大きいという。

  構想や初期検討段階からの設計相談にも応じる。旭化成のオープンイノベーション・プログラムでパートナー企業の1社に選ばれた。

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