一心グループ(福山市赤坂町、眞田奈津基社長)の関連で食品輸出の一心トレーディング(東京)は4月をめどに、韓国に日本酒卸しの合弁会社「カーブコリア」を設立する。和食人気の高まる同国で、高級レストランやホテルなどに訴求する。日本の「伝統的酒造り」が昨年12月にユネスコ無形文化遺産登録され、注目を後押ししそうだ。これまでアジア向けに日本の生鮮品や酒を輸出しており、一層の強化へ現地の飲食店経営者と資本金1000万円を共同出資する。ソウル中心部カンナムに事務所を置く予定。6月をめどに酒卸の認可を取得。当面は共同出資者が営む飲食店に卸す。福井県の「黒龍」など同国内の流通量が少ない地酒をそろえる。輸送・保管時の温度管理を徹底し、品質を安定させる。同グループは電気通信工事のメディアテック一心(福山市)を中核に飲食、機械加工など幅広く展開。昨年12月に県内などで飲食6店舗を経営する、めだか(同)を傘下に加え、2025年9月期にグループ年商100億円突破を見込む。
担当記者:大島