世界を狙う新素材
広島大学発スタートアップのマテリアルゲート(東広島市)は2月17日、県が急成長企業の創出を目指す「ひろしまユニコーン10」プロジェクトで本年度の最優秀賞に選ばれた。2023年度に続く2度目の快挙。参加者から賛辞、拍手が送られた。
同社は、コンピューターメモリの消費電力を9割削減できる新素材「単分子誘電体」を開発し、生産に乗り出している。メモリに使われる素材の世界市場は1兆円規模で、ライセンス提供などの事業発展の可能性や将来性を評価された。投資家や企業関係者に事業計画を発表した伊勢賢太郎COOは、
「県職員や他の採択企業と情報交換する中で築いた人脈は大きい。製品を世に出すため、まい進する」
京都大学大学院農学研究科修士課程を修了。就職先の銀行で産学連携などに携わった後、東北大学発スタートアップを立ち上げた経験があり、資金調達やコーポレート業務全般で手腕を発揮。昨年1月にマテリアルゲートの中野佑紀社長に誘われ、現職に就く。広島発の素材技術が世界の半導体市場にどこまで食い込めるか、大きな期待がかかる。