投資用賃貸マンション「月光」シリーズを手掛けるスカイクリエーション(中区鉄砲町、蒲原陽平社長)は福山での供給が伸び、2024年11月期に過去最多となる15棟・計339戸(全営業エリア)を竣工した。近年は福山と岡山で物件用地の仕入れを進めたほか、潜在顧客(土地売却希望者)を掘り起こすインサイドセールスが奏功。高層階のRC造も全体の数値を押し上げた。完成物件は3階建てのS造が福山市の三吉町南、南本庄、手城町、野上町、広島市の安芸区船越南がそれぞれ2棟で、福山市西町、岡山市北区、広島市中区榎町が各1棟の計13棟229戸。10階建てRC造は岡山市北区に2棟計110戸を供給した。このほか手持ち分だけで、今期は9棟171戸の完成を計画している。広島市中心部の地価が3年ほど前をピークに落ち着いたと分析しており、昨春からは旧市内(中、西、東、南区)や府中町の用地を主体に仕入れる方針へ転換。22年開設の福岡営業所も昨夏に閉めるなど、営業資源を集中させる。同社は分譲マンションと同水準の住環境をコンセプトにした1LDKの賃貸マンションを手掛け、入居済みの物件を投資用に販売。投資用不動産への融資引き締めで購入希望者が資金調達しづらくなった17〜19年ごろから、企業や高所得者層などの開拓に力を入れている。売却せず自社運用に回した物件もあり、24年11月期売上高は前年比11・2%減の27億8300万円と減収だが、過去最高だった前年に次ぐ。今期は取得済みの用地を新築後に全て売却すると約50億円に及ぶが、自社保有物件の増加も検討している。

担当記者:道本

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