古い着物や帯をクラッチバッグやスーツなどに再生させるファッションブランド「Re:ADY B(レディビー)」を立ち上げた。本年度、日本貿易振興機構(ジェトロ)の起業家の海外派遣プログラムに採択されたほか、県の新事業創出プログラム「パノラマ」で優秀賞を受けた。「着物のリメイク品はこれまでもあったが、デザイン性など新たな価値を加えてハイブランドに生まれ変わらせるものは珍しい。昨年8月に一人で構想した事業が多くの人に認められ、協力の輪が広がっている」知人から譲り受けた着物の美しさに魅了され、2年前にスカートを自作したのがきっかけ。自身がデザインし、縫製は就労支援事業所に委託して障害者の報酬増につなげる。

3月から男性用ジャケットのオーダー受注を始める。価格はクラッチバッグが3万円〜、ジャケットは11万円〜。海外市場の開拓に注力し、5年後に年商5億円を目指す。「昨年11月の米シリコンバレー視察で、着物の芸術品としての価値を感じてもらい、手応えを得た。日本の伝統文化の力を借りて、その魅力を海外に発信したい」

担当記者:梶原

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