
電動小型モビリティーの輸入販売や整備を手掛けるユナイテッド・ソリューション(南区元宇品町、北浦弘久社長)は、3人乗り三輪バイク「EQV―PICNIC」の水素燃料版の開発に乗り出す。水素燃料電池で動くドローンなどを開発するロボデックス(横浜市)と1月26日に業務提携し、早ければ3月頃に試作・検証フェーズに移行。電源設備のないアウトドアや災害時など、多様な場面での活用を見込む。
PICNICの車両サイズは全長231×幅110×高さ154㌢。最高時速およそ55㌔で本体価格91万3000円。登録時の車庫証明や購入後の車検が不要な規格のため、低コストで導入、維持できる点が強み。満充電であれば夏で90㌔、冬は70㌔前後の距離を走れるが、そのためには家庭用コンセントの場合、最大6~8時間程度の充電が必要になる。充電ができない環境で活動範囲が制限されるデメリットを解消する狙いで、ロボデックスとの共同開発を決めたという。
2019年設立のロボデックスは小型・軽量な水素燃料電池を搭載し、一般的な電動型よりも長く飛べるドローンの開発に注力。昨年には移動式水素充填トラックを完成させるなど、供給面の課題解決に向けた取り組みも進めている。ユナイテッド社では同電池を三輪バイクの動力源に使うことで、例えばキャンプ場や離島といった場所への移動や、非常時には車両から電気機器に給電する「動く電源」としての役割も担えるとしている。また、車両と燃料電池の接続は充電コンセントに近いシンプルな構造とする計画のため、技術的な懸念も少なくスムーズな展開が期待できるとする。
同社は他に、同じく車庫証明や車検が不要な四輪1人乗りの「EQV―TREK」と三輪1人乗りの「同CABIN」も扱う。3人乗りのPICNICとは異なり、1人乗りタイプは左右ドアとエアコンを備える。販売は本社ほか、ジアウトレット広島に構える店舗、全国の代理店などで行う。