地域経済 2026.02.24

海運業のエヴァライン レーザーセンサーの距離計導入 接触事故の防止と作業軽減を図る

 内航船員の高齢化や安全対策の高度化が課題となる中、海運業のエヴァライン(呉市、渡邉幸彦社長)は2025年度からLiDAR(レーザーセンサーの一種)技術活用の舶用バース距離計を順次6隻に導入している。
 船舶向けの機器を企画・販売するハブネス(愛媛県今治市)と共同で国土交通省の補助金に採択され、技術開発した。一般的な着岸・係船作業ではブリッジ、船首、船尾の3カ所で陸側との距離を目視で測り、音声で情報共有しながら操船している。この際、経験や感覚の違いから距離認識に差が生じることがあった。レーザー画像検出機能を備えた機器で高精度に計測することで認識のずれを抑え、接触事故の防止と作業負荷の軽減を図る。取得した点群座標データを短時間で処理し、距離や接近状況などを表示するプログラムを構築した。操舵(そうだ)室のモニターに数値と図形で表示する。
 船の右・左舷のそれぞれに船首と船尾に向いた計4台の機器を搭載する。防水・防塩・防振構造のケースに収め、海上利用に対応させた。電源は制御用小型コンピューターと連動し、長時間使えるようにGPS信号を基に離着桟時だけ同機器の電源が入る。長期にわたる安定稼働を実証済み。運用データを蓄積しながら機能改善を進め、ハブネスは内航船全般に販売していく。
 エヴァラインは1940年創業、79年設立。JFE物流やカルビーなどと取引しており、冷暖房設備のある船でジャガイモを輸送する「ポテト丸」をはじめ、鋼材、コンテナ、ばら積み、木材などを運ぶ7隻を運航している。グループ会社の新生海運(呉市)は2025年6月、JFEスチールのグリーン鋼材を初採用した一般貨物船「新生丸」を竣工。内航船の省エネルギー格付けで五つ星を取得している。

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