スプラウト(発芽野菜)生産で全国トップの村上農園(佐伯区五日市中央、村上清貴社長)は、2025年12月期決算で2年連続最高の売上高132億5400万円(前年比17%増)を計上した。10年前から2倍強に伸長。不安定な気候で他の葉物野菜の価格が上がるなか、植物工場で安定生産する価格優位性が向上。健康志向の高まりも追い風となった。
酸化作用などが注目される有用成分スルフォラファンや超硫黄分子が豊富な「ブロッコリー スーパースプラウト」と「ブロッコリースプラウト200」が多くのメディアで紹介され、業績をけん引。特に前者は前年比21 %増と大幅に伸びた。家庭で再収穫できる〝節約野菜〟の豆苗(とうみょう)も同19%増えた。
昨年1月、北海道に生産センター(敷地2万9000平方㍍、1期工事延べ8700平方㍍)を完成。計13カ所の生産センターで国内全地方を網羅し、より新鮮な商品を供給できるようになった。既存施設の設備拡充や物流体制の強化も予定する。
マーケティング戦術では調理動画の配信など献立の幅を広げる提案で需要を掘り起こす。2020年のユーチューバー部開設から登録者数3万6400人、視聴累計1400万回超。村上社長は「高齢化に伴い、健康寿命の延伸が喫緊の課題。当社は有用成分の含有量を常にチェックしながら出荷する体制を築いている。これが認識され、リピーターが広がった」と話す。