軽自動車販売のサンボレ(佐伯区千同、小田修久社長)は、鉄材などの表面に付いたさびを落とすレーザー式の表面処理装置「レーザープロテクト」の事業を西日本エリアで始めた。手作業が主流のさび取りをレーザー照射で代替でき、施工の労力と工費を大幅に下げられるという。力の弱い女性や高齢者も扱えるため、地域での新たな雇用の創出にもつなげる。貿易事業のセントラルクリエイト(名古屋市)が、海外の技術を基に日本仕様に改良した機械を扱う。大手の造船、電力、鉄鋼会社などから引き合いが増えており、サンボレを含めた全国3社が販売店となり、リース、請負工事、講習指導などを手掛ける。同装置は光レーザーの出力の強さ・幅などを調整できるのが特長。鉄、アルミ、木材、樹脂、コンクリートなどさまざまな材質に使え、母材にダメージが残りにくい。ゴミが出にくく環境負荷も少ない。手作業では難しかった、入り組んだ構造の部材や高所でも処理しやすい。従来のハンドグラインダーによる手作業、サンドブラスト加工、高圧洗浄よりも工事の手間を省き、例えばハンドグラインダーに比べて工数を6割削減できるという。昨年12月に本社一角のガレージ(26平方㍍)を講習用スペースに改修。1月8日に初の講習を行った。内装工事のアップ・グレイド(西区)、塗装のはら建興(海田町)、塗料卸のiroha(府中町)などの地元企業と協業し、営業や請負工事などを手掛ける。料金は2時間の請負工事で14万円を想定。主に電力会社の鉄塔や発電設備、造船所の鉄部材、農業法人の用水路などに提案営業を掛ける。初年度に売上高2億円を目指す。

担当記者:梶原

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事