スプラウト(発芽野菜)生産で全国トップの村上農園(佐伯区五日市中央)は東北大学と共同で、ブロッコリースプラウトに豊富に含まれる「超硫黄分子」を食品分野で活用するための研究を始める。
超硫黄分子は強い抗酸化力を持ち、老化メカニズム12項目のうち約半数に関与するとされるが、構造や生成量が解明されているものは全体の10〜20%にとどまる。同分野の第一人者である同大大学院レドックス分子医学分野の赤池孝章国際卓越教授らと共に、同スプラウトの超硫黄分子の種類や特性を分析する。
同社の主力商品「ブロッコリー スーパースプラウト」は一般的なブロッコリーと比べ、抗酸化や解毒効果でがん予防が期待できる成分「スルフォラファン」の濃度が20倍以上ある。同成分と超硫黄分子が反応し、多くの超硫黄分子が大量に生成されている可能性があるという。
健康志向の高まりを受け、同製品の出荷量は10年前から5〜6倍に拡大している。村上清貴社長は「従来の品種改良はスルフォラファン含有量の増大がテーマだったが、健康に役立つ超硫黄分子を狙って増やす試みも並行していく」と話した。