広島銀行 / 清宗 一男 頭取

広島県経済の現状と新年の見通しは。
日本銀行広島支店は2024年12月の金融経済月報で、「広島県の景気は、緩やかな回復基調」としています。広島銀行の設備投資向けの貸出は、前年同月比10%程度増加している月もあり堅調に推移しています。ひろぎんホールディングス経済産業調査部が昨年12月にまとめた調査でも、県内企業の24年度設備投資計画は前年度比12・1%増と2桁増加の計画となっています。また、足元で人材不足、賃金引き上げの傾向が続いています。
25年は複数回の利上げが想定され、日米の金利差縮小による円安是正なども予想されます。地元の輸出企業は為替を1ドル135〜145円で想定しているところが多く、24年は想定よりやや円安水準で推移しました。25年は賃金上昇による消費拡大など、経済の好循環を期待したいですね。
広島では再開発においても大きな動きがあります。3月にJR広島駅ビル「ミナモア」が開業します。広島電鉄の路面電車が2階に乗り入れ、今後はペデストリアンデッキが完成するなど、街づくりが進んでいます。八丁堀、紙屋町でも再開発ビルの建設・計画が進行しているほか、廿日市市でも新機能都市開発事業(観光・交流施設、工業施設など)の造成が進んでおり、グループのひろぎんエリアデザインなどと連携して、再開発案件への関与を増やしています。
宮島口の保養所レゾナンス宮島跡地(敷地1万3518平方㍍)には、ヒルトンのラグジュアリーブランド「LXRホテルズ&リゾーツ」(地下1階地上7階建て延べ1万2828平方㍍、約60室)が進出します。また、建物の一角に銀行のコンサルティング施設を新たに設けます。旧保養所は1967年竣工と89年竣工の2棟があり職員と家族が利用していましたが、老朽化により新型コロナ感染症拡大以降に利用を中止し、昨年10月から解体を始めました。今後の建設を経て、コンサルティング施設は28年10月オープン予定です。ラグジュアリーな施設で、くつろいで相談してもらいたいですね。