不動産賃貸業などのキャピタルインキュベータ(呉市苗代町、寺西隆範社長)は宿泊業に進出する。原爆ドームから至近の4階建て賃貸ビル「第8栗川ビル」(中区大手町1―4―27)を取得し、2〜4階をコンバージョン(用途変更)して、今夏までに客室計32室のカプセルホテルのオープンを目指す。インバウンドが増加傾向の中、今後も宿泊施設の不足が続くと判断した。木のぬくもりを生かしたシンプル・モダンな空間で、3階に受付と、女性専用客室10室を設置。ベンチやダイニングテーブルを備えたLDKほか、一般的なカプセルホテルに比べてゆったりと過ごせる占有スペースを確保したベッドを置く。4階は上下2段式のユニットでスタンダードや、2人でも利用できるダブルを備える計画。シャワールームは計4室を設ける。2階は宿泊客以外も利用できるレストラン・バーを営業し、モーニングサービスに加え、昼間からアルコールの提供を計画する。1階のテナント「広島かき酒場MOMIJI」は引き続き営業する。2015年に創業。呉や東広島、広島市内などに賃収ビルを所有する。西区三滝本町ではデリバリー特化型飲食店向けレンタルスペース「ミタキシェアキッチン」を運営。15室を設け、キッチン共用の急速冷凍機や真空梱包(こんぽう)機、倉庫を備えている。
担当記者:高見