府中市目崎町の本社敷地内に3階建ての新本社屋が完成。昨年12月の稼働に合わせて完成披露した。「40年ぶりの新築で、重点を置いた一つが事業継続計画。耐震構造のほか、水害を想定して重要な機器や防災設備類を上階に配置することで社員の安全を確保し、業務を継続できる体制にした。環境へも配慮して、エネルギー使用量を基準値から50%以上削減するZEB Ready認証を取得。さらに今後、自家発電設備を設置するなど、持続可能な社会に貢献していきたい」

建物は断熱性能の強化に加え、北側をオフィスにすることで日射熱の影響を低減。井水を熱源に使う省エネ型空調で、寒冷な同地でも暖かく快適という。各事業(ダイカスト、建築用品)の企画開発や設計、総務など本社部門の社員約300人が働くオフィスはワンフロアの無柱空間。一部でフリーアドレス制を導入し、屋上にはテラスを設けるなど社内コミュニケーションを重視する。「社員同士、業務以外の話題でも気軽に交流できる環境が『挑戦を楽しみ世界へ魅せる価値創造拠点』につながると期待している」
担当記者:斎藤