大学受験塾4教室を広島市と東広島市で展開する広大研(東区若草町、山口貴大社長)は、高校受験指導へ乗り出す。昨年に2校を開いたほか、今春までに2校を加え4校体制で本格始動する。少子化により大学進学者数が減少に転じるとされる「2026年問題」などを見据え、ほぼ全ての中学生がターゲットとなる分野に進出して認知度向上を図る。
社名と同名の大学受験塾は現在、JR広島駅北口近くの駅前校2教室と西条校(東広島市)、五日市駅前校(佐伯区)がある。駅前校ではクラス形式の授業も一部行うものの、基本は1対1の個別指導を提供。講師はトータル100人規模で、全員が広島大学の卒業生や現役学生など合格経験者という。
高校受験指導「広大研ミドル」では大学受験と同様、広大の合格経験者が個別指導や自習の計画作成・アドバイスなどを行う。既に昨年、祇園山本校(安佐南区)と井口校(西区)を開き、今年1月に皆実校(南区)もオープン。さらに今春には東広島市の西高屋エリアでも予定する。
同社は、自動車業界向けの技術者派遣などを手掛けるトムズエンジニアリングの入江智史社長(36)が広島大学在学中に創業。2024年に法人化し、卒塾生で英語と数学の講師でもある山口社長(33)をトップに据えている。取締役を務める入江さんは「単に講師としてだけでなく、経営ができる人材をつくる、という狙いがある。例えばミドルの祇園山本校の責任者は現役の広大1年生。起業家精神を持つ広大生に地元で挑戦する場を与えることが、ゆくゆくは広島のためになると考えている。なのでFCのように加盟料をもらうのではなく、本社が出資する形で運営をサポートしている」と話す。
大学受験では、総合型や学校推薦型選抜の対策専門コースを来春から本格スタートする。広大の同型選抜で合格者した講師が、小論文や面接といった課題の指導に当たる。またミドルの皆実校は広島大学付属高校に近い立地を生かし、同校生向けの個別ゼミも実施する。
入江さんは他に、県内で小中高生向けプログラミング教室を手掛けるテックチャンスも17年ごろに創業。広大研の数学講師、國貞真矢氏が社長を務めている。