呉信用金庫(呉市本通、向井淳滋理事長)は広中央支店(同市広古新開)の解体工事を7月から始める。新支店の完成とオープンは27年6月を予定。工事期間中は広北支店(広中新開)に店舗内店舗を設ける。本店本館は27年7月に解体を始め、29年11月の完成を目指している。その後に本店別館を解体し、平面駐車場にする。プロジェクト全体としては30年11月に完了する予定。
現在の広中央支店は旧呉中央信用金庫本部で、1973年築の5階建て延べ3637平方㍍。新支店の延べ床面積は確定していないが、1階に支店、上層階に研修施設を設け、研修時にくつろげるテラスを置く予定。子会社でATM保守・メール便業務を行う「くれしんビジネスサービス」が本店別館から移転入居する予定。OB役職員や関係者が集まり、1月11日に「棟おろし式」を行った。
新しい広中央支店の完成後に本店本館の解体を始める。本館は1966年築で7階建て延べ5295平方㍍。事務本部、融資管理本部、会議室、応接室などが入る別館は82年築で、7階建て延べ5344平方㍍。建て替え時に本部機能は、別館や一部を広中央支店に移し、本店営業部は呉市内に仮店舗を賃借する予定。本部のコンピューターサーバーはNTTデータ(南区)に委託する計画。書類などのデジタル化を進めており、本部の大金庫室も小型化する方針で、本店建屋の延べ床面積は7割程度にすることを検討している。これら2件の建て替えは23年に設計会社とコンストラクション・マネジメントを結び、計画策定を進めている。
呉信金は9月に創立100周年を迎える。同建て替えを記念事業に位置付けるほか、26年3月まで周年記念行事を行う。10月1日にはクレイトンベイホテルで祝賀会を開く予定。
担当記者:大谷