誠和梱枹運輸(呉市郷原町一ノ松光山、畦淳造社長)は2024年9月県内新車登録台数型式申請不正で2年ぶりマイナス24年は7万台割り込む期グループ売上高が前年比6・4%増の169億1211万円となり、5期連続で過去最高を記録した。25年9月期は185億円を予想し、今後3期以内に200億円超えを目指す。24年10月、同社最大級となる2階建て延べ約1万1570平方㍍超の防府ロジスティクスセンターが完成し本格稼働。15・30㌧の天井クレーン倉庫を備え、自動車関連の需要を取り込んだほか、前期中に開設した仙台、横浜北営業所が増収に寄与。建設、機械などの取り扱いも堅調だったのに加え、燃料高などコスト増を受けて輸送単価を上げた。物流保管・加工・配送までを一貫して行う首都圏エリアのeコマース関係も伸びた。1月には36拠点目となる営業所を茨城県石岡市に新設。今後も拠点網が手薄な九州と東海エリアを中心に営業所の拡充やリニューアルを進める方針だ。拠点を置く地域の振興や交流にも力を入れる。東日本大震災の被害が大きかった福島県いわき市ではSSS(スリーエス)プロジェクトと題し、SDGs活動を推進。パートナー契約を結ぶJ2いわきFCの8月のスポンサードゲームで、清掃活動を実施した。そのほか、SDGsの定例勉強会を行っており、フットサル交流会や米作り「どん米プロジェクト」、交通安全教室などで地域とのつながりを深めている。
担当記者:高見