木質建材メーカーのウッドワン(廿日市市)は4月をめどに、著名プロダクトデザイナーの深澤直人氏を起用した高価格帯の新ブランド「WO(ダブルオー)」を発売する。ドアやキャビネット扉、棚をはじめ、幅300㍉の床材やテーブルなど、これまで手薄だった商品群を拡充。主力の床材やキッチンと合わせて一体的な住空間の提案に力を入れる。ニュージーランド自社森林のパイン材を中心に扱う。使い込むほど変化するエイジング(経年変化)を楽しめ、柔らかな手触りと両立するよう、シンプルなデザインに仕上げた。床材は90 〜150㍉幅の主力品と比べて重厚感や落ち着きのある印象を与えるという。テーブルは約5年ぶりに販売を本格的に再開し、富裕層や情報感度の高い消費者に訴求する。3月8〜10日に蔦屋書店の代官山T-SITEガーデンギャラリー(東京都渋谷区)で展示会を開催。今後は全国の主要ショールームにも置き、新築に加え、リフォーム・リノベーション、非住宅(商業や公共施設)向けに販売を強める方針。深澤氏は国内外ブランドの日用品や電子精密機器、家具、建築など幅広いデザインを手掛ける。県内では木製家具のマルニ木工(佐伯区)の高級椅子「HIROSHIMAアームチェア」を造り、30カ国で販売。米アップル本社に数千脚を納品したほか、2023年に開かれたG7広島サミットでも採用された。

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