ダイヤモンド工具など製造販売の呉英製作所(東広島市安芸津町)は11月1日、大阪府茨木市小柳町3―6に大阪営業所を開設した。東京、福岡に次ぐ3カ所目で、営業2人を配置。リーマンショックの影響で2011年に撤退して以降に販売が伸び悩んでいた関西〜東海エリアを強化する。近年は規制強化や環境対策の流れを受けて、アスベストを回収しながら壁面を研磨できるディスクグラインダーや、低騒音・無振動で壁面に穴を開けられるドリルなど機械製品の売り上げが伸長。付随する消耗品の販売も増加している。アスベスト含有建材を使った建物の解体工事は28年頃にピークが来るとされており、大阪、名古屋といった大都市を中心に需要の拡大を見込む。08年3月期以来の売上高10億円超えとなった23年に続き、24年も10億8000万円を計上しており、今期は11億円を見込む。同営業所単体では年1億2000万円を目指す。
担当記者:額田