木製家具メーカーのマルニ木工(佐伯区湯来町白砂)は10月、中古住宅買取再販などのリビタ(東京)と共同で渋谷区代々木の中古マンション一室=写真①=をリノベーションした。住宅事業者との協業は初めて。主力ブランド「マルニコレクション」を備えて内覧を受け付けており、家具販売にも応じる。家具展示場よりも具体的に暮らしをイメージしやすく、ブランドの価値観を伝えられる場として一般消費者へ訴求し、今後も新築やリノベ事業者の開拓を目指す。

写真②:端材を使うアート風の壁パネル

リビタが改修したホテルに家具の納品実績があり、第1号案件の受注につながった。物件は小田急線の代々木八幡駅から徒歩6分の「東急ドエルプレステージ代々木公園」(26戸、1998年3月完成)1階の2LDK85・71平方㍍。リビタがリビングダイニングの拡張に加え、キッチンや風呂などを交換した。マルニ木工は企画パートナーとして参画し、家具製造時に出るウォルナット木粉を練り込んだ塗り壁材のほか、端材を使うアート風の壁パネル=写真②=やオブジェ、椅子の脚を活用したドアノブ=写真③=を手掛けた。

写真③:椅子の脚を活用したドアノブ

物件は2億1500万円で売る。同社はラグジュアリーホテルなどに特注品をPRする展示会を東京の直営店で10月に開催。設計事務所や内装工事業者への営業を強めている。

担当記者:道本

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