三井不動産レジデンシャル(東京)は、広島市内に着工ベースで5年ぶりとなる分譲マンション「パークホームズ」シリーズ2棟計110戸を計画している。7月に南区段原山崎2―9―4に「同段原」を、11月には中区白島北町4―6に「同白島(仮称)」を着工。それぞれ2026年12月、同10月ごろの完成を予定する。段原の物件は広島段原ショッピングセンターから東側へ徒歩5分の敷地1227平方㍍に、14階建て延べ4332平方㍍を新築。2〜3LDK計50戸で、住居専有面積は60・75〜91・50平方㍍。外観に曲線デザインを多用し、外壁の一部を職人が手仕上げする「左官調塗装」仕様=写真=にした。高効率設備などで一次エネルギー消費量を省エネ基準比で20%以上削減する「ZEH―Mオリエンテッド」を採用。中区の三井ガーデンホテル広島にマンションギャラリーを近く開設し、25年2月上旬に販売を始める計画だ。白島の物件はアストラムライン白島駅そばの三井住友銀行社宅跡地1551平方㍍に、13階建て延べ5431平方㍍を建てる。間取りは3LDKが中心で、総戸数60戸。来年1月ごろに専用のウェブサイトを開設予定としている。県内は1974年のみゆきパーク・マンション(南区宇品御幸)の事業着手を皮切りに、50年間で約150棟の供給実績がある。近年は、三菱地所レジデンスら5社と共同で20年4月に完成した665戸の大型タワーマンション「hitoto広島ザ・タワー」(中区東千田町)に加えて、単独では同10月竣工の「パークホームズ横川三篠町」(西区三篠町、52戸)以来の新規物件となる。JR広島駅などの再開発が進む広島を重点エリアに据え、用地の仕入れを積極化している。
担当記者:道本