運送業などのエス.アール.シー(安佐南区伴中央、森脇誠司社長)は、クラウドシステムと顔認証を用いるアルコールチェック点呼システム「W―ZERO(ダブルゼロ)」を開発した。道路交通法改正で昨年12月から、運送業以外でも車5台以上(乗車定員11人以上なら1台以上)を保有する事業者にアルコールチェックが義務付けられた。本業の安全管理ノウハウを他社に共有して事故ゼロに貢献したいという。ネット上の「ダブルゼロ」に専用検知器「ネオブルー」を連動させ、パソコン付属のカメラなどで顔認証してクラウドに自動で記録を保存する。市販の免許証読み取り機を接続して免許証の携帯と本人確認を行い、顔認証でなりすましを防ぐ。スマホでも使えて、直行・直帰に対応する。検知機はブルートゥースで接続。マウスピースに市販のストローなどを差し込んで息を吐く。電気化学式センサーが濃度0・15%まで検出し、使用回数1万1000回を超えたら中のユニットを交換する。ダブルゼロ利用料は月1万円、月単位で契約できる。専用検知器は別売りで、本体価格2万5000円、交換用ユニットは1万8000円。開発・販売は6月に新設したIMS事業部が手掛ける。年間販売台数1000台が目標。
担当記者:斎藤