江田島市の旧シーサイド温泉のうみ跡地で2021年から営業する高級旅館。24年10月、世界中のラグジュアリーホテルを表彰する「ワールドラグジュアリーホテルアワード」で、国内初の温泉部門世界最高位など3冠を受賞。泉質や内装のほか、宿全体の空気感が評価された。「オープン当初はスタッフ43人のうち、業界経験者が3人だけ。大半は江田島出身者でした。お客さまの幸せは従業員の幸せからを信条に教育を実践。スタッフとの信頼関係を基礎に、今のサービスレベルを構築することができました」インバウンドの割合は全体の1割程度だが、前年に比べて10倍増に。海外向けのウェブマーケティングや英語研修にも取り組む。「G7広島サミットで独随行団を受け入れたことも影響し、独人が圧倒的に多い。5〜6泊と連泊し、当館を拠点に広島市内や宮島観光に出掛けられます。受賞を機に、海外からの注目が高まりそう。もっと江田島の魅力を広めたい」宿泊者向けのディナーは、地元の農家や漁師からその日に仕入れた新鮮な食材を使う。宿泊客と一緒に農家などを訪ね、今後、食材を仕入れに行く「ハンティング体験」をプランに盛り込む予定。

担当記者:沖野

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事