中国経済産業局は11月14日、地域の中堅企業のニーズを踏まえた支援策を検討する「中堅企業等中国地域円卓会議」の初回を開いた。関係府省庁と中国5県、金融機関、経済団体が会場とオンラインで会した。中堅企業としてゲスト参加した熊平製作所の増田千尋副社長は「製品のライフサイクルが短期化し、新製品開発への投資は必須。補助金などは中小企業枠だと制約を受ける場合が多く、枠や金額を拡大してほしい。新規事業の市場投入段階の実証実験サポートと、その製品を購入するユーザーへのインセンティブなどもあれば」と要望を出した。支援企業で参加した広島銀行の清宗一男頭取は「中堅企業が国際競争力を付けるには継続支援が必要。より使いやすい制度設計が求められる」と話した。会議では関係府省庁が支援策の現状を紹介したほか、プロフェッショナル人材確保やサイバーセキュリティー対策についても意見交換した。次回は来年2月に予定。
担当記者:斎藤