冷蔵倉庫などの大一グループの協和冷蔵(西区草津港1―6―10、田中陽子社長)は同所の広島物流センターの旧庫棟の建て替え計画を進める。それに先行し、建設期間中の荷物の移管先として広島流通加工センター(佐伯区五日市港3―22―3)の増設工事に来夏から着手。収容能力は二つの冷蔵倉庫を合わせて、現在の1・5倍規模に引き上げる構想を描く。

先行して増設する広島流通加工センターは、駐車場に使う建物西側の1200平方㍍を使用。F級(フローズン)を約8000㌧拡充し、C級(チルド)、ドライを合わせた収容能力は2万1000㌧規模になる。トラックバースは四つを追加し計27バース。アンモニアや二酸化炭素を使う省エネ型の自然冷媒冷凍機を導入する。屋上全面に太陽光パネルを付け、環境負荷の低減につなげる。2027年春の竣工を目指す。既存のセンターは高稼働率が続いており、今後の需要拡大に備える。敷地内で立体駐車場の建設も計画。新庫と旧庫でつくる広島物流センターは、築43年で老朽化する旧庫棟を既存敷地内で建て替え、収容能力は既存の6400㌧を1万2000㌧規模に引き上げる構想。広島流通加工センターの増設工事の進ちょくを見つつ、30年春ごろの竣工に向けて準備を進める。両センターはグループで不動産管理の大一(同所、社長同)が所有し、運営を協和冷蔵が担う。田中社長は「長期間に及ぶ大型プロジェクトになる。冷蔵倉庫で広島地区最大規模の収容能力を生かし、多様化するニーズに応えたい」と話した。

担当記者:梶原

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