不動産業のアサヒホーム(佐伯区五日市中央、吉富貞二社長)は相生通りに面するビル博丈(中区橋本町9-7)を購入し、10月に名称を「Dolce Square(ドルチェスクエア)」とした。今後は市内中心部で自社物件「ドルチェシリーズ」の新築を複数棟計画。不動産売買が好調に推移しており、2025年3月期の売上高は前年比約25%増で過去最高の30億円超を予想する。
ドルチェスクエアは築43年で、地上8階・地下1階の4255平方㍍。18年に共用部を、19年にエントランスをリニューアル済みで、新耐震基準に対応。稲荷大橋のたもとに立地しJR広島駅や市中心部に向かう公共交通機関の利用者など幅広い層の目に留まるため、社名やブランドの訴求効果を見込んで購入を決めた。1階と4階でテナントを募っている。将来は建て替えによる高層化や、本社移転なども視野に入れる。県内で現在30棟超を展開するドルチェシリーズの展開を加速。国泰寺や広島駅前では12階前後の賃貸マンションを、八丁堀では約8階建てのテナントビルを計画。本通では26年に迎える創業40周年を記念した大型物件を予定する。約330平方㍍に14階超えの高級賃貸マンションとし、単身者からファミリーまで多様な間取りを計画している。同社は創業以来、不動産の売買に特化。〝最短1日のスピード現金買取〟を掲げて、同業者や関連業界とのネットワークを強め、業績を拡大してきた。〝地域最安値〟を掲げる駐車場「ドルチェパーク」も展開。
担当記者:高見