出身地の安佐北区安佐町で介護予防の体操教室や、野球経験を生かした子ども向け野球塾を運営しています。地元は高齢化が深刻ですが、人と人のつながりが強く、温かい地域です。そんな環境で育ったことから、将来は人と関わる仕事をしたいと考え、川崎医療短期大学に進学。待遇の低さなどから職員が大きなストレスを抱える現状を教育実習で知り、「職員(若者)と利用者(高齢者)が尊重し合える環境づくり」を意識するように。野球を通じて地域の人流増や定住を促し、両者がイキイキと暮らす町にできればと、4月に安芸太田町が拠点の女子硬式野球社会人チーム「S-TIME PRINCESS」を始動させました。女子野球は競技人口が増える一方、社会人になってもプレーし続けられる環境が整っていないのが現状。町の人口は約5400人と県内最少で、高齢化率は52%を超えます。競技を通じて選手と人手不足の町内企業をつなげたいと、3月に町、県立加計高校と地域包括連携協定を締結。早速、今春に選手の一人が町内の介護施設に正社員で入社し、働きながら大好きな野球に打ち込めると大変喜んでいます。このほか、地域の方から差し入れをいただいたり、スポンサー企業も増えるなど手応えを感じています。来春の中四国リーグ参入を目指していますが、まだまだ発展途上です。イベントなどで町とチームをPRして認知度を高めたい。そして人、町、チームがつながり、盛り上げていけるよう前進あるのみです。

担当記者:道本

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