福山わいん工房(同市、古川和秋社長)は7月に立ち退き要請で閉鎖した醸造所の再建を目指し、12月8日までクラウドファンディング(CF)レディーフォーで出資者を募る。2016年に醸造を開始。自社栽培を含む同市産ぶどうだけを使い、瓶内発酵のスパークリングワインに重点を置いてきた。CFは1口5000円からで目標額は1500万円。10月12日の開始から3日間で1次目標の500万円を達成し、同月31日時点で約320件900万円を集めている。満額集まれば移転費用の約3分の1を補えるという。古川社長は「元の生産量に戻すまでに3年程度かかる見込み。福山を盛り上げるべく始めた事業を何とか続けたい。力を貸していただければ」と話した。再建後は、現在商品の7〜8割を占める発泡性ワインよりも製造期間が短いスティル(非発泡性)ワインが8割になるよう商品ラインアップを再構成する計画。早急に新酒の販売を再開し、事業の遅れを取り戻したいとする。

担当記者:額田

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