広島大学総合科学部3年生の千田太志さんが代表を務めるベンチャーのクラークン(東広島市鏡山)は、インスタグラムで自社運営する広大生向けアカウント「ひろナビ」の投稿枠を企業向けに販売する。現在は学内や周辺の飲食店・イベントの紹介といった内容の短時間動画を投稿しており、学生が多く閲覧する点を生かし、例えばインターンシップ参加者を募る企業などに掲載を提案。若者の視点に立った動画の企画、撮影、編集、投稿を一手に担う。

ひろナビは今春に運営を開始。今回のサービスの準備として、まずはフォロワーの確保に注力していた。広大生の目線で作ったコンテンツが特徴で、グルメ、催し以外にも学内施設や大学近くの商業施設の情報、迷いやすい路線バスの利用法などを紹介している。10月23日時点で2844人がフォローし、多くが20歳前後という。同社は、こうした世代へサービス・商品や採用関連の情報などをPRしたい企業の動画制作〜投稿を請け負う。料金は1分未満の動画1本の企画〜投稿の場合、管理費なども含め5万円ほど。ひろナビのディレクターで情報科学部2年生、渡辺泰綺COOは「サービス化にあたり、ユーチューブやツイッターなどの運用代行、イベント運営などの実績を持つクラークン入りを決めた。必要なフォロワー確保に1年ほどかかると思っていたが、想定以上に早く進んだため、売り上げ目標を考えたい」と話す。同社は2022年設立。昨年には位置情報に基づいてイベントなどの情報を共有するアプリで(公財)ひろしまベンチャー育成基金(部谷俊雄理事長)の学生枠金賞を受けた。千田代表は広島大学起業部「ファーストペンギンクラブ」の代表も務める。

担当記者:近藤

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