総合人材サービス、介護・福祉施設運営などのシューペルブリアン(中区八丁堀6-3、木下昌幸社長)は9月、本社が入居する和光八丁堀ビル5階に共創空間「はたらくlab」を開設した。会社が成長し働く場所や雇用形態が異なる従業員が増えるなかで、会社としての一体感を共有するのが目的。部門や役職の垣根を越えてコミュニケーションを取りながら仕事できるように、コワーキング、オープン、集中の各スペースを設置。フロアの一部に人材サービス事業のクライアントの間接業務を請け負うBPOセンターを設ける。
はたらくlabは約120平方㍍で最大約50人が利用できる。4月に同社が広島市内の大学生約60人に行ったアンケートでは9割以上の学生が就職先を選ぶ際にオフィス環境を重視すると回答。デザイナーや本社勤務以外の職員を含めた設計会議を設け、広く意見を取り入れた。地域学生との交流にも活用する。同社は現在、介護サービス(施設運営)、介護DX、総合人材サービス(紹介・BPO・派遣)、福祉(障害者グループホーム運営)の四つの事業を展開している。本社以外で働く職員にも気軽に使ってもらえるようカフェやライブラリーを備え、社内コミュニケーションの活性化に加えて事業間連携を強化していく。介護人材が不足する中、厚生労働省が介護職員向け処遇改善交付金制度を提供しているが、制度の複雑さで、経営者やバックオフィス担当者の手続きが煩雑化している。同社は統合型クラウドERPを展開するfreee(東京)と連携し、介護業界の処遇改善加算を自動計算するソフトを共同開発した。処遇加算計画書作成、処遇改善加算の自動計算、同報告書作成、加算取得通知ができ、必要情報を入力するだけでオンライン上で自動作成・計算されるため業務を効率化できる。
担当記者:大谷