健康食品メーカーの万田発酵(尾道市因島重井町、松浦良紀社長)は、今年1月に発売した「馬用万田酵素」の販売が走り出しから好調だ。既に38都道府県の乗馬クラブ70件に導入。年末までに3000本の売り上げを見込む。今後は世界最大の市場である米国での展開へ、現地の関連会社を通じて訴求を図る。2027年までに1万本の売り上げを目指す。
1㌔1万7600円。競技馬向けの研究を基に、人用とは異なる15種類の植物性原材料を配合・熟成した。毎日20〜50㌘のペーストを与えると、夏バテ回避、毛ヅヤ、ぼろ(ふん)などの状態改善ほか、健康状態の良さを示す馬体の模様「栄養斑点」が長く出やすくなるという。23年末の障害馬術競技ジャパンオープンで優勝した平尾賢選手が、出場した馬に同社の酵素を与えていたことで業界の注目を集めた。馬用発売後は厩務(きゅうむ)員、選手などのSNS投稿や口コミで評判が広がり、東京の老舗をはじめとする全国の乗馬クラブで採用が進んだという。
今後は乗用、競技会、レース向けなどで700万頭以上を抱える米国で展開に注力。現地法人マンダUSAは展示会やサンプル配布などを通じて認知拡大を図るほか、北米の飼育文化に合った供給に向けて現地調査を進める。海外市場調査のグローバルインフォメーション(神奈川)によると、24年の馬用サプリメント世界市場は8530万米㌦で、30年までに1億㌦に伸長する見込み。うち約27%を占める北米では、健康管理ニーズの高まりを背景に安定した市場拡大が見込まれるという。
1984年創業。2007年から水畜産用商品も手掛ける。25年5月期の売上高は前年比横ばいの73億円だった。
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