木製家具製造の浜本工芸(南区出島、浜本洋平社長)は8月22日、東京都品川区のショールーム「五反田アウトレット」を拡張オープンした。6月には札幌ショールーム(北海道)もリニューアルするなど、住宅メーカーや公共・商業施設の開拓を一層進め、法人営業の売り上げ構成比を現在の8%から3年後に15%まで引き上げる計画。

五反田アウトレットは複合施設「TOCビル」の4階に2018年開設。同フロアの2区画を追加して展示スペースを従来から約4倍の420平方㍍とした。学習机、ソファ、ダイニングセットといった主力品に加え、廃番品や規格外製品など計約150アイテムをそろえる。購入後の暮らしがイメージしやすい「提案型スペース」=写真①=も設置。リニューアル初年度の売上高は前年比2倍の1億円を目指す。19年開設の札幌は内装や什器を一新し、倉庫を改装したガレージ風=写真②=と木目調、二つの異なる雰囲気の展示スペースを設けた。計50アイテムを用意し、限定のオーダー品もある。初年度の年商目標は同1・3倍の5000万円。主力の家具小売店への卸売り以外の新たな販路開拓に向け、19年に法人営業部を発足。ここ4年で東京、仙台、福岡、横浜にショールームを開いて全国10拠点体制にした。24年5月期のグループ売上高は62億8000万円を計上。
担当記者:道本