お好み焼「ちんちくりん」を運営するケーツーエス(安佐南区伴南、川上博章社長)は、本社内に海外でのお好み焼開業支援の専門部隊を立ち上げ、2025年以降に世界各地で活動を本格化する。初年度3店が目標。米国ダラスで初めて、現地企業へライセンス供与した店舗の同年1月開業に向けて総合的にサポートしているほか、14年から米ロサンゼルスで直営店を運営してきた実績を生かす。ダラスの新店は店舗設計から焼き手の育成、メニュー開発、店舗の出店戦略などを支援。面積150平方㍍に60席。メニューはお好み焼、つけ麺、汁なし坦々麺で、オリジナルの麺やソースも供給する。オープン前後には川上社長が現地に出向き研修を受け持つ。その後、3カ月に1度はロスの直営店のスタッフが指導。現地の食に合わせてスモーキーなお好み焼や、テキサスバーベキューを使ったメニューの開発にも取り組む。立地はダラス北部のキャロルトンという人口13万人の都市で、中国・韓国といったアジア系の人種が多く、まずはアジア人をターゲットにお好み焼を広めつつ、白人や黒人からの認知を上げていくという。新店を軌道に乗せ、今後5年以内に現地で3〜5店の出店を計画する。今回のほか、これまでの開業支援は日本国内やフィリピン、フランスでも実績を持つ。今後は、ちんちくりんの看板以外にも対応し、世界各地でお好み焼店を増やしたいという。現在の海外直営はロスの3店。海外向け鉄板販売にも注力しており現在、米国・カナダほか、マレーシアや中国などアジア、フランスやスイス、ドイツなど欧州の計12カ国へ納品し、売上高は1億円規模まで成長している。11月9日にはサンタモニカで開かれる「粉もんフェスティバル」に出場予定。ニューヨークで開催された第1回大会で優勝しており、2度目の1位を狙う。来場者に広島お好み焼のおいしさを知ってもらい、普及に力を注ぐ。

担当記者:島津

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事