スペース・バイオ・ラボラトリーズ / 弓削 類 CEO 御幸鉄工所 / 佐藤 普三 社長
NASAケネディ宇宙センターの微小重力シミュレーション支援施設向けに大型の重力制御装置グラビテを製作し、9月に納品した。国際宇宙ステーションと同じ1000分の1Gを再現。無重力が細胞に与える影響など、月面有人着陸や火星探査に向けた研究で使われる。通常タイプ合わせ3台目。スペース・バイオ社の弓削CEOは、
「宇宙実験は回数も予算も限られるからこそ、地上の精密な再現環境でのシミュレーションが不可欠だ」
通常・小型タイプは国内外に累計74台を販売し、NASAの性能比較試験で最高水準を獲得。世界的な標準機となったが、10年前に試作を始める際は技術的な難易度から製造委託先が見つからず苦心。しかし社員の知己だった御幸鉄工所の佐藤社長の申し出から道が開けた。
「そのとき、恩人である佐藤社長とスタッフをNASAへ連れて行くと決心。今回、念願がかなった」
佐藤社長は、
「重力を制御する直行2軸の回転が生む負荷が大きく、剛性確保はやり直しの連続。それでも世にない役立つものを形にしたい一心だった」
自ら発芽実験で性能を確かめ続ける情熱が実ったのだろう。訪問時にNASAと共同開発が決まった。
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