明るく、楽しく、前向きに生きる。最期に「楽しかった」と実感できる人生は素晴らしい。仕事も同じだと思う。決して楽ではないが、仕事でしか得られない喜び、達成感は格別。登山と同じように高いほど、困難なほど充足感は深く、感動は大きい。市役所時代は仕事で大いに鍛えられた。その一つ。道路管理課長に就いた2005年、市都市整備公社に管理委託していた市営駐車場が、翌年から経費の削減とサービスの向上を目的とする公募での指定管理へ移行することが決まった。50代が多く占めていた公社の駐車場担当の職員(約100人)からは非難の嵐。早期退職や嘱託の待遇など公社職員の人件費の削減に知恵を絞り、公募に臨める体制を構築した結果、経費、サービスとも民間事業者の評価を上回り、公社が選定された。心身をすり減らしたが、本来の指定管理の目的をぶれず全うでき、かつ公社職員の雇用を守ることができた達成感は何ものにも代え難い。副市長を経て昨年7月に現職。バスターミナルの運営や賃貸事業などを営む企業として、その目的や使命を社員全員が意識し経営感覚を磨いてほしいと願っている。仕事は楽しめないと良い結果にならない。自ら考え、行動し目指す山頂へ。仕事の醍醐味を知ってその先に豊かな人生がある。

担当記者:道本

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