川中醤油/川中 康三 社長
子どものころに釣りと出会い、進学や修行で広島を離れていた期間を除き、ずっと楽しんでいる。最近は青年会議所時代の仲間や家族と年3〜4回、遊漁船で呉や下関方面へ。アコウやタイ、メバルなどを釣り上げ、自分でさばいて小学生の娘たちと食べたり、従業員に贈ったりしている。
中小企業の経営者として営業、製造、開発、品質管理などいくつものわらじを履かざるを得ず、一つのことに没頭する時間が良いリフレッシュに。一方で漫然と糸を垂れていてもダメで、絶えず方法を研究し、トライ・アンド・エラーを繰り返す。それがせっかちな自分には合っていると思う。季節や場所、魚種に合わせて10本以上のさお、餌や糸を使い分ける。魚の生態、海底の地形、時間、風の向きなどを見極め、戦略を立てるのが楽しい。例えば、上を向いて泳ぐメバルは餌を上下させて目に付きやすくするなど工夫。狙った通りの魚種で、それが大物だった時は何とも言えずうれしい。自己ベストは53㌢のアコウで、今度は55㌢を達成したい。
海や魚の状況と同じく、顧客ニーズも刻々と変化していく。食生活の多様化などでしょうゆ消費量が伸び悩む中、既存商品の味や伝統を守りながらも、挑戦を続けていくことが重要だ。近年はしょうゆベースのスイーツ用シロップなどラインアップを拡充して需要喚起を図っており、手応えを感じている。今後も試行錯誤を怠らず、食卓になくてはならない存在を目指す。
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