地域経済 2025.11.25

橋梁設計のシンワ技術 河川の地形などを仮想空間で再現 工程の効率化や住民説明へ生かす

橋梁設計のシンワ技術 河川の地形などを仮想空間で再現 工程の効率化や住民説明へ生かす

 橋の設計ほか補修・補強を手掛けるシンワ技術(東区光町、勘田泰邦社長)は11月12日、河川の地形など周辺の環境や構造物を仮想空間で再現するシステムを発表した。開発にはCG制作などのワールドエリアネットワークス(中区大手町、三谷歩社長)が協力。設計のシミュレーションや施工に関わる事業者間の認識合わせに加え、周辺住民への説明といった用途にも使える点を強みに、他社への展開も計画する。

 同システムでは、まずドローンなどで現地の地形などの情報を取得する。そのデータを基に、例えば河川の凹凸や既存の橋、周辺の道路・建物をリアルに生成。橋を新設する場合は空間内で橋を自由に配置し、さまざまな角度から確認できる。シミュレーションはパソコン画面だけでなく、ゴーグル型ディスプレーで3次元化も可能。地形、景観、安全性を考慮した効率的な設計や施工関係者の合意形成につながるほか、時刻や季節によって変わる橋の影なども想定できるという。
 また重要なインフラである橋の工事には、近隣住民への説明が必要となるケースが多い。図面を用いた説明では住民側が理解しづらい場合もあるが、同システムで内容を分かりやすく可視化することで、認識のずれを防ぐ効果も期待できる。
 1989年に呉市で設立した同社は2015年に広島市へ移転。昨年には新本社屋が完成した。ひび割れに強いプレストレストコンクリート橋の上部工を中心に、年間100以上の設計を手掛ける。ワールド社は10年設立で、来年6月には建設業界向けに建機シミュレーター「メタトレ」の発売を予定している。

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