迫 勝則のカープの独り言/ No.939
2024年シーズンのカープの外国人打者を覚えている人はどれだけいるだろうか。背番号10のレイノルズと同95のシャイナーの2人だった。特にレイノルズは、その背番号から期待の大きさがうかがえた。ところが2 人とも開幕直後に故障し、ほとんど機能できずに退団した。
25年シーズン。いずれもドミニカンのファビアンとモンテロが及第点、またはそれ以上の成績を残した。特にファビアンは日本野球への対応に優れ、期待以上だったと思う。彼はチームトップの17本塁打と65打点を挙げ、打率も小園に次ぐチーム2位の2割7分6厘だった。このことから感じる二つの仮説について愚考してみたい。
一つは24年、カープは外国人打者不在でも9月初旬まで首位に立つほど健闘した。一方で25年は、なぜリーグ5位まで落ちたのか。もちろん投手との兼ね合いではあるが、予想を超えて全体の〝攻撃力〟が低下していたのではないかと思われる。
そしてもう一つ。話は23年シーズンオフにまでさかのぼる。球団は及第点かと思われたマクブルームとデビッドソンを、冒頭の2人と入れ替えた。この影響は思ったより大きかった。例えば、いずれも25年で来日5年目を迎えたヤクルトのオスナとサンタナは自身の調子が良いときも悪いときもチームと一体になって戦い、日本一やリーグ連覇、そして25年は最下位の責任を背負った。今や外国人打者は、かつてのような短期間の〝助っ人〟ではない、というのが二つ目の説だ。カープでも、できるだけ長期にチームと共に成長していく存在であってほしいと願う。
PROFILE
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「カープ不朽のエース物語」。